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しろはもともとは名もない猫 檀香を好み、鐘の音を追って、城壁づたいに歩き、ついには太一宮に腰を落ち着けた 道士がご飯を分けてくれて、しろはそのお礼に、蝋燭をかじる子鼠を捕まえてあげた 人と猫、穏やかな共存だった。あの道士が来るまでは 彼は言った。「君はまるで、つかめない空の雲みたいだ」 そして勝手に名をつけた、「しろ」だと しろは最初、渋い顔をした。でも道士があまりにおしゃべりでうるさいから、仕方なく受け入れてやったのだった