テキスト雲芳は幼くして父母を失い、幸い祖母に拾われ育てられた。 その恩は生涯忘れ得ぬ。 今や祖母は年老い、花譜を手に長安の花々を偲びている。 北の崖に洛陽の牡丹を思わせる奇しき蓮ありと聞く。 もしその花を得れば、祖母の離郷の悲しみを慰むるに足るやもしれぬ。 長くて十日、短くて五日ほどにて戻る。 柳笑兄上、どうか祖母を見守りたまえ。