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長生きは思っていたよりも退屈だった。この淵で百年は過ごすかもしれないので、暇つぶしに半生を書き留める。 私は長生仙人などではなく、「巴梧」という名だ。婆さまは「鹿神に守られた子」と言い、鹿頭の面をつけて神に従うよう教えた。 村人は私の姿を異形と見て顔を隠せと言った。婆さまの家には蛙王という大きな蟾蜍がいて、周囲の毒虫は毎日薬草を運び蛙王に捧げた。蛙王は私を可愛がり、私も友だちだと思っている。村では私に鹿神の加護があり、体内の響きで毒虫を従わせると噂になり、それより「長生仙人」と呼ばれるようになった。それを聞いた婆さまは村の周囲に薬粉を撒いて隠れ、ずっと「江湖人」から逃げていた。江湖という響きは美しいが、私たちが深淵に落ち長生きせざるを得なくなったのは江湖人のせいだ。今残された希望はただ一つ、陳懐卿の処方だ。 皆をこの長生から解き放つ、唯一の薬方である。