テキスト一面の古びた太鼓。鼓面は打ち破られ、もはや音を響かせることはない。前王朝の年号を記した朱書きも、風雨に削られて久しい。かつて義士たちがここに集い、袍を同じくする者として、共に黄河を守り、北の敵を阻むと誓いを立てた。水かさが増せば鼓は鳴り、鼓が鳴れば仲間は馳せ参じる、と。数年前、この鼓の音が開封に響き渡ったと聞くが、城中で応じる者は誰一人いなかった。誓いは果たされず、約束は空しく残された。国の存亡の機に、頼れるは己のみ。