テキスト「葡萄の美酒を満たした夜光杯 飲まんとすれば琵琶の音が馬上から急かす」唐代の王翰が詠んだ一首『涼州詞』によって、その名は天下に鳴り響いた。夜光杯の名は、最も早くは『海内十洲記』に見え、周の穆王の時に西域の胡人が「夜光常満杯」を献じたとされる。それは「白玉の精髄」から彫り出された杯で、夜は光を放ち、美酒を盛る器であった。現在知られる夜光杯は、多くが祁連産の黒玉を彫って作られている。