テキスト
大象を農地から駆り出すには何歩必要か?
第一歩:象と意思疎通を図る。
(傍注:子曰く「己の欲せざる所、象に施すなかれ。」君子は仁徳の心をもって、万物を感化すべし)
第二歩:大象が自ら農地を離れる。
(傍注:『孟子』に云う「力を以て人を服する者は、心服に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。」)
第三歩:郷民を組織し、耕作を続ける。
開封府の奏上:「諸県の申告によれば、今年の夏の食糧並びに秋苗の予測は、豊年に比べ、通算で十分の三の損耗あり。連年の災害により、民力いまだ回復せず、今般また此の厄に遭い、倉廩は虚しく尽き、流民が生じることを恐れ、朝廷の特別なる救恤を乞い願う。」)
(「通算で十分の三の損耗」と「倉廩は虚しく尽き」の二箇所が、朱赤の丸で何度も圏画されている。)
食糧は民生社稷に関わり、一刻も早く解決せねばならぬ。