テキスト

お前が河西に入ってから、ずっと見ていた。子供のように泣いたかと思えば、獅子みたいに吠える。そのたびにこちらも迷惑を被ったよ。まったく、夢に深く沈んで、よそを故郷のように思い込んでいる。 長い夜も終わりだ。見るべきものは見て、会うべき人にも会い、行くべき場所も巡った。なのに約束したことだけ忘れて、肝心な手がかりは見過ごす。まったく腹が立つ。 だがいい。この旅の終わり、秦川には辿り着いた。あの秘密にも、もうすぐ手が届く。あと一歩だ。余計なことに首を突っ込まず、本筋を見ろ。絵の道具か、残された原稿か。あの老人がどれだけ隠しても、綻びはある。 ただし、本当にあの老人に会ったら、すぐ離れろ。魂と夢が触れ合えば、きっと面倒なことになる。 鶏が鳴きやまないうちに、私はあちらを片付けてくる。お前は自分の身を守れ。 もし私が欲しいものを手に入れられなければ、お前も戻らなくていい。