テキスト
侍御史沈公閣下:
春暖の候、吉辰を迎え、謹みてこの書を奉り、御尊前に敬意を表し候。
平素より沈公閣下の御高き徳望を仰ぎ奉り、愚息蕭史、閣下の御令嬢沈玉様との御縁を賜り候こと、誠に簫家の誉れに存じ奉る。
愚息、未熟の身ながら文武を修め、品性また粗ならず候えども、今は軍務に従事し、帰宅叶わざる次第に候。
愚息はかねてより沈玉様を深く慕い奉り、必ずや良縁を結び、琴瑟相和し、夫婦の道を全うすべく存じ候。
この書をもって微意を表し奉るとともに、沈公閣下ならびに御一家の皆々様へ、衷心よりの御挨拶を申し上げ候。
敬具
都指揮使・簫峻