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顕徳元年 三月
悪をなさず、善を行い、心を清める。これぞ諸仏の教えなり。我が師妙善は...(この先は破り取られている。)
顕徳元年 四月
本日、師が千仏塔で説法され、仏光が現れた...(この先は塗り潰され判読できない。下には誰かの走り書きがある。「妖術まがいの奇跡、極めて邪悪!」)
顕徳二年 六月
師が御前で説法したことが世を揺るがし、慈心山院の地位は変わるだろう。我が師は本当に仏陀かもしれぬ...(この先は乱筆で塗り潰され、「共謀」「結託」などが微かに読める。)
建隆元年 二月
師が寺を去り、消息は一切途絶えた。明日、私も山院を離れ、師を探す旅に出る。
建隆元年 三月
妙善は最初から欺瞞に満ちていた。仏法も聖僧も世を欺くための芝居であった!今日もしこの古い手紙を見つけなければ、一生騙されていた。私は長年田英に操られ、半生を台無しにされた。この命にかえても必ず報いを受けさせる!
今思えばこの十数年、あの偽僧が説いた仏法とは何だったのか。十二因縁など嘘八百、三界六道など亡者の寝言に過ぎぬ!本日より、仏を称える者をしりぞけ、仏を罵る者こそ我が友とする。泥の仏像が、生きた人間の頭上に鎮座する? 菩薩如来? 私だって成れるさ!
建隆元年 四月
今なお阿弥陀仏を唱え、田英を信じて疑わぬ者がいるとは。実に愚かだ!幸い、慧勇らは山賊上がりで、田英一党を追い出すのを助けてくれた。今や慈心山院には仏の気配はなく、なんと清々しいことか!