テキスト(一) 儚き浮世、琴に寄りて歌えば花は散らず。 遥か君が便りを待ち、よき年来るを祈る。 白雪の如き髪なれど、春心を君に贈らむ。 (二) 旧き調を弾けば雨落ち、寒空に孤烏のみ静かに鳴く。 紅箋滲みて君の影見えず、鏡に映るは黒髪なき我独り。 恋ひわびて病は重なり、短き命も天に従いて長くあれ。