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長城のとある酒屋で、伊刀と諸清泉が屋根に座っていた。 伊刀は酔いが回っているようで、「なあ...人ってよ、い、一番大切なもんは何だと思う?」と言った。 そして諸清泉の方に向いて、「おい、答えろよ!」と言った。 「義を重んじる者もいれば、利を重んじる者もいる。それと...約束だけを守り通す者もいる。」諸清泉はゆっくりと答え、酒壺を持ち上げて大きく一口飲んだ。 「その通りだ!「亡者の刀」は命なんざ惜しくないが、あの世で家族に『信なき者』と呼ばれるだけはごめんだ!」 「心配するな。お前はろくでなしだが、約束を守ることにかけては天下一だ!」 「ハハハ!飲め飲め!」 「もういい。酔って騒がれると面倒だ。」 「うるせえな!飲みたいだけ飲ませろ!」 「今日はここまでだ。約束する、いつか必ず最高級の『離人涙』を振る舞ってやる。」 「一壺か?」 「十壺だ。」 「よし、約束な!今回は信じてやる。」 諸清泉はそれ以上返事せず、屋根瓦に寄りかかり、ほろ酔いで何かを小声でつぶやいていた。 伊刀にはつぶやきが聞き取れず、苛立ちを募らせて刀を抜き、酔いながら舞い始めた。 それからずっと後になって、伊刀は知ることになる。その時、諸清泉がつぶやいていたのは、『侠客の道』だった。 「三杯の誓ひあれば、五岳の峰々さへ軽んじられ……」 「酔い乱れる熱い息、天を衝く意気は虹のごとく……」 諸清泉が詩を詠み終わる頃、亡者の刀も刀を収めた。