テキスト
【序】
わしら鶏飼いにとっちゃ、鶏っ子はわが子同然、可愛がらにゃならん!だからわしは村一番の物知り・李秀才に頼んで、わしが喋ったことを書き留めてもらい、この文を仕上げたんじゃ。みんなようく学んでくれい!
【上巻:どう育てる?】
卵を産んだばかりの雌鶏は、体がえらく弱っとるから、ええ寝床を作ってやらにゃならん——風が入らん、カラッとした隅っこを見つけて、稻わらを分厚く敷いてやり、楽に伏せられるようにしてやるんじゃ!ここ数日はしょっちゅう覗きに行くな、自分でゆっくり休ませときゃええ!二日ほどぬくぬくさせときゃ、自然と元気になるわい!
それから餌じゃが、ここはケチったらあかん!もうあんな粗い糠なんぞやるな、あれは喉がイガイガするわい。
ええ小米を手に入れて、ぬるま湯でふやかしてやり、青菜の葉子を刻んで混ぜてやるんじゃ。一日三回食わせりゃ、間違いなくまるまる太るぞい!
覚えとけよ、塩辛いもんは絶対食わすなよ、さもないと水ばっかり飲んで、肉がつかんようになるぞ!
見とれい、十日か半月もすりゃ、羽毛は油でテカテカ光って、目ぇもイキイキしてきて、日に日にぷくぷく太るわい!鶏っ子がまん丸に育ったら、それでよしじゃ!
【下巻:どう食う?】
こんだけ喋ったら、へへ、ちょいと腹が減ってきたわい!次はみんなに、家の鶏をどう料理すりゃ一番美味いか教えてやるぞ!
まず両方のもも肉を外す、ありゃ全身で一番力のある肉じゃ!塩と花椒の粉を思いっきり揉み込んで、風通しのええところに吊るして、七、八日干す。これが「香腊鶏腿」っちゅうやつじゃ!
土鍋を用意して、底に塩漬け肉を数切れ、冬筍を数切れ敷いて、シイタケも何個か放り込む。そのもも肉を上にのっけて、高湯を注いで……よし!
強火にして「グツグツ」沸かしたら、すぐに弱火に切り替えて、じっくりコトコト煮込むんじゃ。
焦るなよ!あの香りが自分から漂ってくるのを待つんじゃ!一時刻あまり経ったら、蓋を開けて覗いてみい——
こりゃたまげた!あのスープは黄金色にキラキラ輝いて、油の花がブクブク浮いとる。箸で輕輕ポンと触れるだけで、鶏肉がホロリと崩れ落ちる、とろっとろじゃ!一切れ口に入れりゃ、塩気と香ばしさが広がって、あの味わい、たまらんのう!ここで大盛りの白飯をかっ込めば、どんな山の珍味・海の珍味とも換えんわい!
これが、わしら開封一番の逸品——「香腊鶏腿煲」じゃ!ほれ!どうじゃ、ええじゃろう!