テキスト柙を出る虎にあらず、霧に隠る豹たらんとす。 中国の伝統文化において、霧と豹には自然な親縁関係がある。その一、豹は霧の中に身を隠すのが巧みであること。その二、霧と豹は隠逸詩において共に登場することが多いこと。霧豹の原型は劉向の『列女伝』に記された陶荅子の妻の物語――「南山に玄豹あり、霧雨七日、下りて食を求めず」に遡るが、霧豹という表現が広く用いられるようになったのは中唐以降のことである。多くは山林に隠棲する隠士を喩えるのに用いられる。